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【Event】ハーバード大学教授による講演会「終末期ケアの葛藤」を開催しました

ニュース   •   2018年08月07日 13:09 JST

1月20日(土)に本学京都太秦キャンパスみらいホールで、ハーバード大学教授(比較文学)でハーバード大学アジアセンター所長のカレン・ソーンバー教授による講演会「終末期ケアの葛藤―日本、イギリスとアメリカからの観点」を開催、市民や本学教職員・学生など約90名が参加しました。

ソーンバー教授は、近年、終末期ケアの問題は、世界中で深刻になっており、不適切な医療の在り方が、病気そのものに由来する苦しみ以上の大きな苦痛を患者に与えていると指摘。今回の講演では、終末期にある患者をめぐる問題を描いた文学作品を、英国、米国、日本から取り上げて分析しました。


日本の文献から、山崎章郎『病院で死ぬということ』、瀬戸上健二郎『Dr.瀬戸上の離島診療所日記』、南木佳士『木肌に触れて』などを紹介。尊厳死、家族のサポート、医療関係者の役割などについて、「(患者を)救うことは治すこと以上に難しい」(瀬戸上)など医療関係者・患者・家族が、終末期にある患者をいかに治療し、回復を促し、癒しを与えるかについて葛藤しているかを浮き彫りにしました。

最後に米国の外科医アトゥール・ガワンデ『死すべき定め』からの一節「私たちは医療の務めのあるべき姿を間違えていた。健康と生存を保証することだと考えがちだが、実はそれよりも患者を幸福にすることである」を引用して、講演を終えました。

質疑応答では、「世界共通の尊厳死の在り方というのはあり得るのでしょうか」とい問いにソーンバー教授は、「『尊厳』の意味は、個人や社会、文化によって異なるので、世界共通の在り方というのはあり得ないと思う。社会が、人間は『どう生きるべきか』、『どう死ぬべきか』を決めようとすること自体が誤りだと思う」と答えました。

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