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【KUAS教授紹介】これまでに想像もしなかった新しい産業、そして学問を創ろう ー副学長・工学部 前田正史教授

ブログ投稿   •   2018年08月07日 13:19 JST

新しい挑戦に向き合い、壁があるなら取り払う方法を考える

私は、教師の家庭で幼い頃から教育という分野を身近に感じながら育ちました。その後、博士号を取得したのちに、カナダでの研究生活を経て、日本で大学の教員として金属材料プロセスの分野を専門に工学部教員として勤務しました。その後、研究所の所長を務めたり、大学初となる製造業ベンチャービジネスを起業したり、また新しい大学制度を作るために行政と交渉する役割なども経験しました。

80年代の東京大学・生産技術研究所では、日本で初となるフランス政府組織の研究者達と一緒に、国際間で大学と政府機関・企業との共同研究を行うオープンイノベーションのルールがつくられていました。その共同研究は今でも続いており、国際的な多様性のあるチームメンバーが、一緒に研究に取り組むことができることになりました。私はこの経験から、一見難しそうな実現困難な壁があっても、多方面に交渉を重ねて、新しいルールを作りその壁を取り払えばよいということを学びました。

エンジニアリングが実現していく舞台は人間の世界、

そこでどのような価値を創ることができるのか

京都先端科学大学は、社会科学分野、医療健康分野、人文科学分野、自然科学分野の4つの学部が揃う総合大学であり、工学部の創設によって、その強みを一層発揮できると考えています。健康医療学部、経済経営学部、バイオ環境学部などは、全て社会のベースになるもの。エンジニアリングが価値を創造していく舞台は、人間の世界です。人間の世界でロボットはどのように振舞ったらいいのか、人間とのコミュニケーションをどのようにとるべきかというのは社会学的な視点で捉え、価値を創造していく必要があります。

異なる分野の協働で言えば、例えば介護の現場でも、テクノロノジーが支えていくべき部分が多くあり、そこにはまさに人と物とのインタラクションがあります。みなさんには、人間の世界にどのような価値を提供するのか、それを創造できる人を目指してほしいと思います。

これまでに想像もしなかった新しい産業、そして学問を創ろう

これまで私自身が学術研究、ビジネスの両面で、新しい取り組みを始めるということに関わってきた中で、イノベーションはいつも『やってみること』から生まれると信じています。恩師にいただいた言葉ですが「産業は学問の道場である」私はこの言葉が好きです。工学によって新しい価値を創造する。ものを作ったり、使ったりする現場があり、その現場を抽象化して、横展開し違う分野に展開する。それを大学生活の中で実践してほしいと思います。

また、皆さんにぜひ世界各地からの学友とともに学び、背景の異なる人達とともに、実践的な協働活動に取り組んでいただきたい。そこから得られるものは、今後の社会活動に必要な経験です。

私達教授陣は、皆さんと未来の産業と学問をつくるという挑戦に取り組みます。そして、これまでに想像もしなかった新しい産業、そして学問をみなさんと一緒に作りたいと思っています。

前田正史(Masafumi MAEDA)理事・副学長 

1976年東京大学工学部卒、81年同大学院工学研究科博士課程修了。工学博士。東京大学生産技術研究所所長などを経て、2009年4月から東京大学・理事副学長を歴任。日本電産株式会社生産技術研究所所長(非常勤)、2018年4月より現職

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